こんにちは担当のTです。
本日は、プラスチックの燃えやすさについてお話ししようと思います。
燃えやすいプラスチックと燃えにくいプラスチックとは
プラスチックが燃えやすいのか燃えにくいのかを見る指標として代表的なものにJISの「酸素指数(OI)」というものがあります。というのも、プラスチック樹脂は様々な電子部品や電気機器内の部品としても多用されているので、燃えやすいのか燃えにくいのかが機械の材料の安全面を見る重要な指標の一つでとされています。種類によっても燃えやすさはかなり異なっているので材料選択の際の重要なファクターの一つになっています。
酸素指数の目安
酸素指数とは、プラスチックに火をつけた状態で、その燃焼が持続するのに必要な最低酸素濃度をパーセンテージで示した指標です。一般的な空気の組成が酸素指数で見ると、20となるため、これを境目にこれよりも小さいものは可燃性でよく燃えるという見方をしています。
22以下・・・燃えやすい
23から27・・・燃えるが、自己消火性あり
27以上・・・燃えにくい
代表的なプラスチック樹脂の酸素指数
アクリル 17〜18 燃えやすい
ポリエチレン 18〜19 燃えやすい
ポリカーボネイド 24〜25 燃えるが、自己消火性あり
ペット樹脂 25〜27 燃えるが、自己消火性あり
シリコン樹脂 25〜27 燃えるが、自己消火性あり
ポリ塩化ビニル 28〜38 燃えにくい
アクリル樹脂は燃えやすく塩ビ(PVC)は燃えにくい
配管や電気ケーブルに使われている塩ビは燃えにくい樹脂です。発火性の恐れのあるところの什器には塩ビをオススメします。塩ビもアクリルなどの樹脂と同様に接着や曲げ加工が可能であり、NCを用いた形状加工も可能です。(レーザー加工は有毒ガスを出すため使用できません)そのような場所への設置をお考えの際はご相談ください。