こんにちは!担当のTです。
本日はアクリルの表面の硬さについてお話ししたいと思います。
アクリルの表面の硬度
アクリルの表面の硬度は2H程度です。この2Hとはどんな基準なのでしょうか?携帯電話のカバーなどにもこの数字ついていますよね。なんとなく数字が大きければ硬いというイメージはあります。詳しい内容は日本工業標準調査会(JISC)のページで閲覧できますので興味のある方はぜひ。この数字の主な使用箇所は、自動車などの塗膜の強さを表すのに使われています。この記号と数字が、最近ではスマホ用の保護フィルムの表面ハードコート層の硬さを表すのに使われているんです。
引っかき強度とはどんなもの?
JISのタイトル、「引っかき硬度(鉛筆法)」を読んでいただければわかる通り、このHや、4Hなどという表現は、鉛筆の芯の硬度を表しています。濃くて太い文字を描きたいのなら4Bを細く薄い文字を書きたいのなら2Hを選ぶように、鉛筆の芯の硬度は6B 、5B、 4B、 3B、 2B、 B、 HB、 F、 H、 2H、 3H、 4H、 5H、 6Hの順番で硬いということです。こんな感じで表面を引っ掻き傷がつくかを調べます。
図:鉛筆硬度試験 参考文献:JISハンドブック塗料(日本規格協会) 使用器具:三菱ユニ鉛筆 6B~9H
ちなみに、宝石などの硬度を表すのは「モース硬度」と呼ばれるものです。ダイヤモンドの硬度が10で地球上で一番硬いとされているやつです。鉛筆硬度最強の9Hはモース硬度でいうところの5ぐらいにあたりトルコ石ぐらいらしいです。
図:モース硬度表
両者を相対的にわかりやすくした図があったのでご紹介します。
アクリルの表面硬度はどれぐらい
アクリルの表面硬度は2H程度です。つまり、2H以上の硬いものでひっかくと傷が付くということです。身近なものでこれぐらいの硬度のものは人の爪の硬さです。ということは爪で強くひっかくと傷がついてしまうということです。最近では表面強化板アクリルなども出てきますので傷がつきやすいところに使用する什器などであればご相談いただけれると良いと思います。