こんにちは。
恵那工芸 営業のTです。
今回はとあるお客様からのご依頼で、アクリル製のひな壇ケースを製作した際の
お話を紹介します。
今回のアクリル製のひな壇ケースは
こんなものや、
この様な形のケースのご依頼です。
普段はお客様の図面があって、この製品をとのご依頼が多いのですが、
今回は図面が無いので、形を決める事から始まる案件になりました。
何を陳列するケースか。
どれくらいの数(種類数や個数)を置く予定か。
大きさは。(置く場所、置き方によって大きさの制限があるので)
そんなこんなの条件をお客様にお伺いし、この中で決まっている事のみ、
全部分からなくても、わかっている事のみを取りまとめて、形を決めていきます。
では今回はといえば、お任せで・・・・・。(んっん~~~~~!!)
ここまでフリーなお話はめったにないので、どう形を決めていこうかな・・・・・。
一度形を取りまとめたら、それをお客様にご確認を頂くのですが、
とはいえ全く何の根拠もなく形を決めてしまっては・・・・・。
そこで、お店で一番多く使っている陳列棚の寸法をお伺いしたところ、
横幅90センチ、奥行き35センチと45センチの棚ばかりとの事でしたので、
横幅90センチ、奥行き35センチの棚における寸法で検討する事を決まました。
(これだけでも決まれば考えやすいので。)
インターネットで調べたところ、ボールペンの大きさは
長さ 130ミリ~150ミリ程度
太さ クリップを含めて、太いもので(多機能ボールペンなど)直径15ミリ程度
と分かったので、まずは条件が決まっている奥行きから決めていきます。
1マスの中にボールペンが奥に向かって3本並ぶ寸法は、1本の直径15ミリとして
45ミリに程度、少し余裕をみて46ミリで考えます。
陳列棚の奥行き35センチにのせるには、7マス=7段のひな壇にします。
この寸法でアクリル板の厚さを含めて計算すると、ケースの奥行は346ミリです。
つぎは高さです。
ひな壇の段差が、商品を陳列した時に見える部分の寸法になる為、
あまり段差を大きくしすぎても・・・・・。
段差を少なくしすぎても・・・・・。
商品が一番かっこよく見える寸法を探して
段差の寸法を決めれば、高さ寸法がきまるので、これでようやく図面を書く事が
出来そうです。
製品の図面を仕上げて、お客様へ提出。
何点かお客様からのご指摘で図面を修正し、図面が確定しました。
お客様とのお約束で、ここに完成した図面や製品を載せる事はできませんが、
とあるお店でのみなさんのお買い物の最中、実はお目にかかっているかもしれませんね。